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2020年2月16日 日曜礼拝説教 使徒の働き8章4節~8節「いやしの専門家」



4,散らされた人たちは、みことばの福音を伝えながら巡り歩いた。

5,ピリポはサマリアの町に下って行き、人々にキリストを宣べ伝えた。

6,群衆はピリポの話を聞き、彼が行っていたしるしを見て、彼が語ることに、そろって関心を抱くようになった。

7,汚れた霊につかれた多くの人たちから、その霊が大声で叫びながら出て行き、中風の人や足の不自由な人が数多く癒やされたからである。

8,その町には、大きな喜びがあった。




1、サマリヤ


イエス様の宣教を見ると、みことば いやし 悪霊の追い出しの3点セットが行われた。

みことば(福音) 命の知識。正確に理解して信じれば救われる。行いではない。根本問題の解決なので受け入れるならその瞬間から身分が変わる。目に見える部分も変わっていく。

いやし 罪から死と呪いが来た。病気の根本原因はそこにある。これは医学的な話ではなく霊的な話。医学的にはいろいろな説明ができるが、霊的な原因は原罪。だから福音を聞いて罪と死から解放されると魂と心と体が癒さる。奇跡で癒されることもあるし、普通の方法で癒されることもある。なぜなら魂に平安が来て、生活が健全になると病気が遠ざかり、死亡率も下がる。

 新型コロナウィルスで大変なことになっているが、この問題もキリスト者は益に変えることができる。3世紀、ローマ帝国ではキプリアヌスの疫病と言われる伝染病が蔓延した。ローマでは一日に5000人が死に、道端に病人や死者があふれた。医者も逃げ出した。永遠の命と愛とミッションを知っているキリスト者は死を恐れずに病人を看病した。感染して殉教したキリスト者もいる。しかし、丁寧に看病がなされたクリスチャンのコミュニティーでは生存率が高かった。そして未信者も助けた。人々はキリスト者がしたことを覚えていて、この疫病をきっかけにキリスト者がさらに増えていった。

悪霊の追い出し

 聖書に悪霊につかれた人が出てくる。墓場に住んでいたり、叫び声をあげたり、悪霊に憑かれると完全におかしくなってしまう。でも、悪魔の働き、悪霊の働きはもっと巧妙。仕事もしっかりやる、性格も魅力的、多くの人に尊敬されている、だけど、悪霊に憑かれているということも多い。マタイ12:28「しかし、わたしが神の御霊によって悪霊どもを追い出しているのなら、もう神の国はあなたがたのところに来ているのです。」

 ピリポはこの3点セットをやった。私たちの宣教は、ただ福音を伝えるだけではなく、いやしと悪霊の追い出し。世の中の人が知らない福音を私たちが知っているように、世の中の人が知らないいやしを私たちは持っている。

 温泉に入ったり、かわいいものを見たら、癒されるという。また癒しのために神秘的な体験を求める人もいる。それらは、対症療法にしかすぎない。根本の癒しが必要。私たちこそ癒しの専門家。


2、具体的には

教会の活動に癒しの集会と言われるものがある。多くの場合、それらは神秘的な体験をするもの。しかし、もっと確実な方法がある。

み言葉 

祈り

伝道

み言葉をもって祈りに集中していく

 マタイ4:4 人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばで生きる。

 問題に集中しないでみことばに集中する。いやしを一生懸命祈ったりしなくていい。頑張ってがまんしたり。問題を抑え込もうとしなくていい。→そうするとかえって問題が刻印される。ただみ言葉に集中する。毎日みことばに触れる。それを黙想する。動画や音声もあるので、何か手作業をしながら音声を流しっぱなしにしてもいい。時間がないという人は、一つのみ言葉をつかんで、それだけを黙想してもいい。それが祈り

いやしを求める祈りは少しでいい。み言葉を黙想する祈りに集中する。

そうると伝道の答えを見る。2章、周りから好意を持たれた。3章、足の不自由な人のいやしを通して多くの人が救われた。8章、エチオピアの宦官との出会い。自分のこと自分のことと考えていると病んでしまう。人をいやしていくと自分が癒される。人のためにミッションに生きると健全になる。

私たちはみ言葉・祈り・伝道という方向性の中で確実に癒されていく。

 み言葉から祈りときて伝道がくるが、反対に伝道からみ言葉ということもできる。聖書のみ言葉から救いや宣教ではなく、律法を受け取ったとしたら、かえって病んでしまう。教会に来て病む人がいる。もともとまじめな人が、律法だけ受け取って、もっと正しく生きなければと思い悩む・・・でも、人間の力ではできない。人は正しく生きるべきだが、聖書から正しく生きようというメッセージだけ受け取ると間違いなく病んでしまう。人は正しく生きられない。だからキリストが必要。キリストがすべての問題の解決者であり癒し主。世界宣教の使命を受け取れば、健康健全になる。

 律法と同じようにみことばから奇跡だけを受け取ってもおかしな人になる。ゆがんだ癒しとなる。神様の御心からずれてしまう。

3、環境を整える

へブル12:12-13

 でこぼこ道ではなくまっすぐな道

 み言葉に集中できる環境。例えば、生活のリズムを整える、朝にゆっくりと呼吸して祈りながら地域を散歩する。夜寝る前にスマホを消して黙想する。

 環境を変えるのも大変、一気に変えるのも一つの手だが、

 私の場合は、少しずつ変えるのが一番効果的だった。少しだけ意識してメッセージを聞く時間、祈りの時間を増やしてきた。

 失敗しても後戻りしてもあまり気にしないように。気にしすぎると、自分はダメだということが刻印されてしまう。落ちたり昇ったりでも全体的に上がっていれば、すべての時間が祝福の時間となる。それらはすべて必要な時間。

 そして、本当に福音の中にあるならいやされなくても恵み。第二コリント12:8-9

問題の中にも神様の計画と恵みを見た。福音の体質になることこそまことの癒し。


結論

いやしは絶対的な神様の約束。 

ピリポはもっとも大変な迫害で逃げていく時にサマリヤを癒した。私たちは世の中の人がしらない癒しの方法をもっている。なおも主の癒しの中にはいるように。世を癒すように。

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